「おれは電器屋にだけは絶対ならへん!」
事なかれ主義な僕は、平々凡々とした学生生活を送っていました。
地元の小・中学、高校と進学して卒業しました。
学生時代はこれといった出来事はないですが、
ごくごく普通に部活などを楽しんでいました。
そして、大学に入学して人生初のアルバイトもスタートしました。
大学生ともなるとだんだんと自分の将来がリアルに感じる頃でした。
僕は、昔から父の仕事姿は何度も見てきましたが、
会う人会う人に「将来は電器屋さんやね!」と言われる事が多く
僕にとってはそれが「決められた人生・仕事」みたいですごく嫌でした。
だから、「電器屋だけには絶対ならへん!」とだけは決めていました。
ですが、特にやりたい事もなかったので大学に入っても勉強をほったらかして、
授業のレベルにもついていけず1年、2年とだんだんと学校にも行かないようになってきて、
とうとう単位が足りず留年決定。僕は大学を中退することにしました。
今思うと、この時が一番やる気も覇気も無い時期で、
両親をはじめ、色んな人に迷惑をかけていました。
(当時はそんなことも考えなかったけど、今思うとほんと情けない…。)
中退してもやりたいことが見つからず毎日が過ぎていきました。
仕事・働くって何やろう?はたして就職しても続けられるかな?
毎日そんなもんもんとした気持ちでした。
ある日父親の手伝いを頼まれてお客様のお宅にいると、
奥様から「あんたの所で買った炊飯器調子ええわ~!お蔭様で毎日おいしいご飯食べれるわ。ありがとう。」
奥様の何気ない一言でしたが、
僕に「仕事=誰かの役に立って喜んでもらう事」を教えてくれた一言でした。
「電器屋だけは絶対にならない」という考えから真逆の「電器屋をやってみたい。」と思い始めました。
そして2005年滋賀県草津市にある、『松下幸之助商学院』に入学して朝5時半に起き、
夜11時に寝る生活を1年間送り電器屋に必要な知識と技術を勉強しました。
2006年4月から仕事に就き、現在も両親とともに茨木市の総持寺で町の電器屋の商売に励んでいます。
自分にとっての“商い”は、お客様が喜んでもらえることをこちらも楽しみながら続けていく。
だから“商い”は“飽きない”。
そんな想いで毎日自分自身とお客様が笑顔になれるような仕事を心がけています。
当店は大型店、大きな会社などとは違って「地域電器専門店」です。
地域店ならではの地元地域に密着してお客様が困った時はすぐ駆けつけ即日対応、
親切丁寧な対応で何でも気軽に頼める雰囲気を大切に、
お客様に喜んでもらえるサービス活動やアフターサービスをモットーに
「仕事=役に立って喜んでもらうこと」を続けて価格以上の価値を提供していきたいと思います。
店長
堀切 憲司